前回に引き続き、サイトのコンテンツが増えてきた際、サブディレクトリ形式とサブドメイン形式のどちらがよいかを考えてみたいと思います。前回は検索エンジン対策としてはどちらがよいかを検証しました。
下記のYouTubeでGoogleのMattCutts氏が、ユーザーからの質問に応えたビデオがアップされています。
要約すると、検索の順位において、Googleとしてはサブディレクトリ形式とサブドメイン形式、どちらもそこまで差はもうけていないそうです。なので環境や使いたいCMS、そのた自分にとって都合のいい形式でサイトを作ればいいですよ、としています(以前はサブドメイン形式のサイトを乱立させ露出を増やす方法が流行ったのですが、それに関しては現在はもう対策済みとのこと)。
例えばサーバーに複数のCMSをインストールしたい場合、もしくは同じテーマのサイトにどんどんコンテンツを追加したい場合など、状況によって好きな方を選べばいい様です。
実際の例としては、Yahoo!JAPANはサブドメイン形式で各サービスを運営しています。Yahoo!オークションは”auctions.yahoo.co.jp”、Yahoo!天気・災害は”weather.yahoo.co.jp”、さらにYahoo!天気・災害で天気に関するコンテンツは”weather.yahoo.co.jp/weather”と、サブドメイン形式+サブディレクトリ形式でサイトが構築されています。
ちなみにGoogleはGoogleニュースを”news.google.co.jp”のサブドメイン形式で運営、Google翻訳は”translate.google.co.jp”で運営しています。
このことからも、サイト構築という観点からは一つの独立したジャンルのサイトはサブドメイン形式で、同テーマの商品・サービスに関するコンテンツはサブディレクトリ形式でサイトを構築した方がよさそうです。その上でドメインの評価を上げるために、オリジナルのコンテンツをどんどん足し、自然リンクを集めていく運営が望ましいでしょう。
これからサイトを強化して行く際は、まず伝えたい内容が既存のサイトと関連性が高く、派生した内容のコンテンツが多いのであればサブディレクトリ形式、度くりした内容が多いのであればサブドメイン形式で作る事がまず前提になります。
ただ前回の記事でもお伝えした様に、一つのドメインの評価が上がりやすいサブディレクトリ形式の方が、検索エンジンでの露出を増やし、かつ上位表示するには若干有効です。なので露出を増やし、マーケティング効果を上げるためにサイトを新規作成するのであれば、様々なジャンルのサイトをやたらめったら作ってお互いリンクを張り合うよりも、数を絞ってサイトを構築し、充実したコンテンツを持つ様にサイト運営を進めていくのがサイト構築の点からもSEOの点からもベストだと言えます。