日経新聞の記事中のMM総研の発表によると、今年1〜3月期のタブレットの出荷台数は、3.2%減とタブレットが発売されて以来初めて前年を下回りました。
弊社がアクセスアップのコンサルティングや、データ解析を担当しているサイトのデータを業種などをランダムに5つ選び、PCとスマホ、タブレットの対前年同月の平均データを比較してみたところ、
と、確かにタブレットは前年より倍以上に増えているもの、PCとの差は50%、また5倍以上ユーザーが増えているスマホと比べると少し寂しい数字ですね。スマホが最も増加率が高く、スマホでサイトを閲覧するユーザーが1年でものすごい伸びを見せていることもわかります。
これらの5サイトは、スマホに特化したリスティング広告などの施策を行なわずに、ほぼコンテンツの追加や更新のみでサイトのアクセスをアップしているので、このデータはネットユーザーがどんなデバイスでネットを閲覧しているのかを端的に示していると思います。
MicrosoftはSurface Pro 3を発表した際、ほとんどのユーザーがノートPCとタブレットを両方保有していると指摘し、その二つを一つにまつめることのできるデバイスとしてSurface Pro 3を開発したそうです。
確かにSurface Pro 3はバッテリーがMicrosoftの公表値で9時間持ち、重量は800gとタブレットとしての使用も十分可能な存在。日本でも来月7月17日から発売開始されますが、前機種のSurface Pro 2も人気で品薄となったため、iPadなどのタブレットのシェアを奪う可能性は十分あります。
またMicrosoftがSurface Pro 3という新しいデバイスを発売することで、他のPCメーカーも同じ方向性の製品開発を行なう可能性もあり、ますますタブレット市場の競争が激化しそうです。現にACERやASUSなどのメーカーは、タブレットしての使用も可能なWindows PCを発売しており、Surface Pro 3と同程度の性能の製品をすぐ出してくるかもしれません。
またファブレットと呼ばれる、タブレットに近い大画面を搭載したスマホも販売台数を伸ばしています。5.4インチの画面を持つDocomoのAQUOS ZETA SH-04Fや5.5インチ画面のauのisai FL、ソフトバンクの5.2インチ画面AQUOS Xx 304SHを筆頭に、2014年夏モデルでは各社合計11機種の5インチ以上の画面のスマホを発表、スマホとタブレットの差も曖昧になりつつあるのが現状です。
こうなるとますますユーザーはサイトをスマホかPCで閲覧することになるため、サイト運営者はスマホとPCにしっかり対応はするものの、タブレットへの対応がおろそかになり、サイト側が対応を後回しにするためユーザーはますますスマホかPCでサイトを閲覧する…というタブレットにとっては何ともありがたくない状況が加速するかもしれません。
こういった状況や現状のユーザーの伸び率から考えても、サイト運営社の側からすると、まずスマホで自社サイトを閲覧するユーザーにきちんと対応することがまず非常に重要だと言えます。
また、サイトがスマホに最適化されているかどうかで、サイトがスマホで検索された時の検索の順位にも変化する様にアルゴリズムを変更するとGoogleがブログで発表しています。現在検索エンジンにおける順位はサイトの露出を増やす意味では最重要項目です。
さらにサイトがスマホに最適化されていないとユーザーはすぐサイトから離脱してしまい直帰率も上がることになるので、問い合わせや購入、店舗やイベントへの来場などのコンバージョンを増やすという意味でも、とにかくスマホにサイトをしっかり対応することはサイト運営で非常に重要です。