ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、同社の携帯ゲーム機PSP(プレイステーション・ポータブル)の日本国内向けの出荷を、2014年6月で完了すると発表しました。
http://www.inside-games.jp/article/2014/06/03/77236.html
Nintendo DSと熾烈なポータブルゲーム機の覇権を争い、後継機であるPS Vitaが発売されてもなおその存在感を発揮し続けた名ハード、それがPSPでした。
そもそも10年前の発売当初は、ソフトの少なさもあって低空飛行を続け、DSに押されっぱなしでした。
PSPが爆発を始めたのは、やはりカプコンの「モンスターハンター 2」が発売されたときでしょう。
モンハン効果もあって一気にDSから奪いました。
PSPは独自規格のミニディスク(UMD)からゲームを読み込む形式を採用していましたが、のちにダウンロード販売が普及。
プラットフォームであるPlaystation Networkの成長とともに、携帯ゲーム機自体も成長を続けました。
当時はまだ主流ではなかった、過去のゲーム(PS1など)のエミュレーションであるゲームアーカイブスを搭載したのもPSPが初。
PS3やWii、3DSのバーチャルコンソールは後追いです。
今では携帯ゲーム機、スマートフォンで当たり前となっているハード自体の更新(ファームウェアアップデート)が行われたのもPSPが初です。
10年前からすでに今のゲーム市場を予測していたのでしょうか?非常に画期的で先進的です。
PS3とPSPでゲームにとどまらず、音楽や映画などすべてのコンテンツをPlaystationプラットフォームに統合すると掲げたSonyの戦略は、現在PS4、PS Vitaに受け継がれています。
Written by 中島