yu_pro1

米Microsoftは5月20日(現地時間)、ニューヨークでプレス向けイベントを開催し、12インチの大型タブレット「Surface Pro 3」を発表しました。MicrosoftいわくiPadを持っている人はノートPCも持っている人が多いが、「Surface Pro 3」ではその二つデバイスのニーズに一つのデバイスで応えることを目指して開発した、とのことです。

確かにスペック的にはMacBookAirに匹敵する、もしくは凌駕するほどのものを持ちながら、薄さや重量はiPad Airなどのタブレットに近いものに仕上がっています。また別売のマグネット式キーボードカバー「Type Cover」も、さらに薄くなった新製品が発売されます。

【薄さや軽さ、画面の解像度でライバルのMacBookAirを圧倒】

機種名

Surface Pro 3

MacBookAir 13.3

OS

Windows 8.1 Pro

Mac OS X Marvericks

ディスプレイ

12インチ(2160×1440、216ppi)

13.3インチ(1440×900、127ppi)

CPU

Intel Core i3/i5/i7

Intel Core i5/i7

RAM

4/8Gバイト

4/8Gバイト

ストレージ

64/128/256/512Gバイト

128/256/512Gバイト

外部メモリ

microSD

SDXC

インカメラ

500万画素

130万画素

サイズ

292×201.3×9.1ミリ

325×227×17ミリ

重さ

800グラム

1350グラム

バッテリー持続時間

9時間

12時間

ネットワーク

Wi-Fi

Wi-Fi

上の表は「Surface Pro 3」とAppleのMacBookAirの13.3インチ版とのスペックを比較したものですが、まず薄さが「Surface Pro 3」の9.1ミリに対し、MacBookAirは17ミリで、ものすごく薄い印象のあるMacBookAirより「Surface Pro 3」は30%も薄いことになります。また個人的に一番の注目しているポイントなのですが、重さが「Surface Pro 3」の800グラムに対し、MacBookAirは1350グラム。「Surface Pro 3」はMacBookAirの半分に近い重さということになります。1キロを切るか切らないかという点は、イメージ的にもかなり大きいと思いますし、ビジネスなどでノートPCを持ち運ぶ機会の多い人にとっては、かなり大きなポイントだと思います。

画面は「Surface Pro 3」のほうが12インチ、MacBookAirは13.3インチで「Surface Pro 3」の方がMacBookAirより小さいものの、解像度では「Surface Pro 3」が2160×1440ピクセル、MacBookAirは1440×900ピクセルなので、実際の作業やWEB閲覧なんかはMacBookAirより「Surface Pro 3」の方がやりやすいかもしれません。実際僕は13.3インチのMacBookAirを所有していますが、画面の解像度の低さだけは使用していてどうしても気になる点なので、「Surface Pro 3」の画面解像度の高さは非常に魅力的です。

さらにモバイル用途では特に重要なバッテリーの接続時間ですが、こちらは公称9時間で「Surface Pro 2」より1時間のびました。ただ計測の基準がAppleとは違うようなので、これに関しては実機を使用してみるか、実際使用した方の感想を聞いてみるまではMacBookAirとの正確な比較はできません。もし本当にMicrosoftの言うとおり9時間持つとしたら、モバイル用途としては十分なので、かなりユーザーを引き付けるポイントになると思います。

【薄さや軽さだけでない「Surface Pro 3」の魅力】

薄さや軽さといったハード面が充実しただけでなく、「Surface Pro 3」はソフト面の魅力もましています。「Surface Pro 3」のタッチペンやその他の機能に最適化された、米Adobe SystemsのPhotoshop CCのSurface Pro 3版も間もなくリリースされる予定で、外出時にイラストの下書きややラフスケッチをしたり、写真の簡単な修正をしたりといった作業がよりやりやすくなるため、クリエイティブな作業を行うユーザーには魅力的な製品となっています。

そして「Surface Pro 」シリーズの特徴でもある、タブレット用のOSではなくPC用のOSを搭載しているという点で、タブレットでは中々スムーズに動かせないソフトウェアや、クラウドサービスなども快適に動きます。個人的にはアドワーズなどのリスティング広告の管理画面や各種ツールがタブレットPCより使いやすくなる点は、PROの名に恥じないスペックの高さが存分に活かされるため、ビジネスシーンで強力な強みだと思います(その分価格がタブレットPCより大分高いですが…)。

アメリカとカナダでは発表の翌日から予約受付を開始しています。日本の発売は8月になる予定とのことで、楽しみに待ちたいところですね!

【「Surface mini」の発表はおあずけ】

ちなみにディスプレイが7.5インチ(1440×1080)、QualcommのARMベースのプロセッサを搭載し、 OSはWindows RTになると噂され、今回発表されると予想されていたSurfaceの小型版である「Surface mini」は登場しませんでした。当初発表予定だったものの、Surfaceサティア・ナデラCEOとスティーブン・エロップ上級副社長が直前で今回の発表を断念したそうです。開発中の小型モデルがiPad miniなどの競合と十分な差別化ができておらず、ヒット製品にならないと判断したのが断念した理由らしいですが、今後も「Surface mini」の開発は続けるとのことです。

ソース:Bloomberg,ITmedia