SEO対策という意味で、今後ますます重要になるWebサイトのスマートフォン対策。
一般消費者向けのBtoCサイトではスマートフォン対応はかなり進んでいると思いますが、法人向けのBtoBサイトはでは、まだPC向けのサイトのみ、という企業もある程度存在すると思います。
判断が難しいBtoBサイトのスマートフォン化ですが、スマートフォン向けサイトが検索順位の判断基準となるGoogleのMFI(モバイル・ファースト・インデックス)ではどの様な影響があるか、Googleの担当者が回答しています。
ここでは、BtoBサイトで、サイトのメインのアクセスがPCからのアクセスであるWebサイトについて考えたい思います。
従来なら、検索結果の順位はPCサイトの評価で決まっていました。一般的なBtoBサイトならPCからのアクセスがメインだと思いますので、PCサイトの充実に力を入れておけば、万事OKでした。
しかし、今年の4月からモバイルフレンドリーアップデートが実施され、スマートフォンで検索した場合は、スマートフォンへ最適化されたページの評価でサイトの検索表示順位が決まる様になりました。
この時点で、将来的にスマートフォンからのアクセスを重視するBtoBサイトはスマートフォンへの本格的な対応を検討し、実施したBtoBサイトもあると思います。
そして、いよいよMFIが発表され、検索の順位はスマートフォン向けサイトへの評価が基準になるとGoogleが公式に声明を出しました。
この時、モバイルフレンドリーアップデートを無視して、スマートフォン対応を見送ったBtoBサイト担当者は、疑問を抱いたと思います。
”PC向けのページしか存在しないBtoBサイトは、MFI実施後はどの様に評価されるのだろう?”
こういった疑問はGoogleにも多数寄せられていたのでしょう、Googleの担当者も回答しています。
Googleの長山氏によると、
(1)PCからのアクセスが多いBtoBサイトだとしても、スマートフォン向けのページがある場合は、スマートフォンページへの評価により、すべてのデバイスにおける検索時の順位が決定する。
(2)そのBtoBサイトにスマートフォン向けのページがないならば、MFI後もPC向けのページへの評価で順位が決定する。
(3)(2)の場合、PC向けのページが”スマートフォン向けにどの程度最適化されているか”という基準で検索順位が決定するため、MFI後より検索順位が下がってしまう可能性がある。
ということになります。
基本的には、PCからのアクセスがメインのWebサイトだとしても、”スマートフォンユーザーから見て使いやすいページか否か”という基準で判断される様ですね。
例外的に、PC向けのページが非常に充実しているWebサイトの場合、ものすごく簡略化されたスマートフォン向けのページを用意するよりは、中途半端なことをせずにPC向けのページのみにしている方が検索順位が高くなる可能性もありそうですが、はっきりどちらが良いかは不明です。
それよりも、検索順位や将来的にスマートフォンから閲覧するユーザーが確実に増えることを考えれば、PCからのアクセスがメインのBtoBサイトなどのWebサイトも、しっかりスマートフォン向けのページを用意したり、レスポンシブデザインに変更するなどの対策を実施する方が得策だと言えるでしょう。
SOURCE:@KazushiNagayama