こんにちは。Cocoaウェブデザイナーの中島です。
iPhone7、7Plusの発表が昨日あったばかりなのに、一昨日iPhoneSEを購入しました。
4インチiPhoneの新機種が発表されなくてホッとしています。
さて、今日はそんなスマホユーザーにも少し関係あるお話です。
もうご存知の方は多いかもしれませんが、ブロガーやウェブサイト運営者にはとっても重要なGoogleの変更の話題についてです。
2016年8月中旬~下旬にかけて、Googleは自社の広告ネットワークである「Google Adsense」の1ページあたり広告枠を3か所から無制限へと変更しました。
もともと、Google Adsenseは1ページあたり3か所までと決まっていたのです。
例えば、ヘッダー部分とサイドバー部分にGoogle Adsenseを1か所ずつ配置していた場合はコンテンツ部分には1か所が限界、という事でした。合計1ページあたり3か所。
ウェブデザイナー的には、サイドバナーの広告をスクロールしても追いかけてくるようにしたり、ポップアップで表示して別ページ扱いにしたりと、いろいろなテクニックを用いて、画面内に表示される広告を増やす努力をしたものです。
この制限はスマホでも同様でした。
それにより、スクロールに影響しないようにページ下に固定の広告枠を表示するようにしたりと、涙ながらの努力が見られたものです。
諸説ありますが、おそらく”良質なコンテンツのページを増やすため”と思われます。
Googleはかねてより、一貫して価値(良質な)のあるページを増やせ、と言っています。
この価値のあるページの定義ですが、
・オリジナルである(自動生成やコピペではないなど)
・信頼できる(根拠がある、シェアされているなど)
・快適である(UIが良い、表示速度が速いなど)
という事だといわれています。Googleもポリシーで似たようなことを言っています。
では、私たちウェブサイト運営者がこの良質なコンテンツを作り、コンテンツマーケティングをしていく中で、生成されるページとはどのような物でしょうか。
文字数でいうと、2000文字以上、写真や画像も複数枚掲載するものが多いと思われます。
そうなってくると、1画面内に3枚までという広告枠制限は、コンテンツの量に対して少ないですね。
スマホではなおさらです。
Googleは、この良質なコンテンツと、広告枠制限の整合性を取るために今回の制限枠撤廃を行ったものと思われます。
今回の変更に伴い、Googleの広告ポリシー内に「価値の高い広告枠」という項目が新設されました。
(リンククリックでGoogleAdsenseヘルプページへ移動します)
価値の高い広告枠
広告や有料の宣伝用資料は、配信するページのコンテンツよりも多くなってはならないものとします。また、コンテンツは、ページを訪れるユーザーの関心に合った、価値ある情報を提供するものでなければなりません。そのため、ユーザーにとって価値がほとんどないページでの広告配信と広告の過度な表示は、修正が行われるまで制限または無効にされる場合があります。
許可されないページの例を次に示しますが、これらに限定されません。
・第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをミラーリング、フレーム処理、スクレイピング、リライトしたページ
・サイト運営者様が提供したコンテンツよりも、広告の方が多いページ
・手動によるレビューやキュレーションなしで、自動生成されるコンテンツのページ
・広告配信専用ページ、コンテンツのないページ
・ウェブマスター向けの品質に関するガイドラインに準拠していないページ
引用元:AdSenseヘルプ
ふむふむ。前項で述べた、良質なコンテンツへの見解ともだいたい一致します。
とにかく、広告ばっかり増やしてないで良質なコンテンツを作れ、という事のようです。
さりげなく、まとめサイトやミラーサイトなどもけん制していますね。
ただ、相変わらずというか具体的な基準は明記してありません。現段階ではGoogleのポリシーにのっとったページを作るしかありませんね。
コンテンツ作成側にとっては、収益基準を変えてしまうほどの大きな変更ですが、広告出稿側にとっての影響はいったいどのようなものがあるでしょうか。
今回の変更による単純な影響としては、
・枠拡大で、広告数そのものが増える(ほぼ確定)
・広告数が増えるので、クリック率は下がる(ほぼ確定)
・広告当たりの競合数は減るので入札単価は下がる(予測)
こんな感じの影響がありそうです。
一時的に単価が下がり、クリック率が下がる、、、
という事は、インパクトのある広告を作成し、クリック率を改善することで効果を改善しやすくなったとも言えます。(プラス思考ですが)
また、今までよりもヘッダーやサイドバーだけでなく、コンテンツ内に広告が挿入されやすくなったとも言えるでしょう。
より、自社の広告が挿入されているコンテンツを分析し、整合性を高めた広告を作成することでクリック率やCV率を向上できるチャンスがありそうです。
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今回の変更はGoogle Adsense、Google AdWordsの仕組みを大きく変える変更です。
我々、インターネット広告業界に生きるものとしても決して無視できません。
今後の影響や、戦略についても注視していきたいと思っています。