たくさんブログを書いていて、その中に自分が撮影した画像を挿入していることってよくありますよね。
その中には、「もっとたくさんの人に見てほしい」「たくさんの人に使用してほしい」
そういった目的で撮影した写真や、イラストもあると思います。
しかし、FlickerやPixabayなどを利用する際は二次利用OKにチェックを入れてアップロードすればいいのですが、対策を行わないとGoogle画像検索や写真検索サイトで表示されません。
今回は、ユーザーが著作権を保有する画像データを、世界中の人に二次利用OKで配布し、使ってもらう方法をご紹介します。
著作権やそれに関連する法律では、作者の意図にかかわらず、作品・データベースの著作権が自動的に保護されるようになっています。CC0は、これらの権利を望まない人が法的に可能な限りの権利を放棄できるための方法を提供します。作品の制作者や所有者が作品に対してCC0を適用すれば、法的な意味において、その作品は彼らのものではなくなります。その作品は、方法・目的にかかわらず、誰もがどんな形であっても使用できる状態になります。商用利用も可能です。 ただし、他の権利が残ってる場合や、作品の利用法による制約が発生することもあります。CC0は、「いかなる権利も保有しない」選択肢だと考えてください。
http://sciencecommons.jp/cc0/cc0-faq
CC0とは、著作権意思を表示するCreative Commonsというルールの中で、「著作権を完全に放棄する」意思表示の事です。
画像やイラストなどの著作物にCC0を適用すると、世界中の人から安心に自由に、その著作物を改変し、使用されることとなります。
損なように聞こえるかもしれませんが、著作物の認知度を高めるための手段として、世界中のクリエイターの力を借りることができます。
例えば、非常に有名な絵画である「モナリザ」は、その認知度が高まった経緯として作者死後50年で絵画がCC0自動適応になった際に、たくさんのパロディが世界中で作成された経緯があります。
もちろん、5つある作品の中の1つをCC0にすることで認知を高め、残り4つを販売する、などの手法も可能です。
例えば、有名どころでは日本の漫画で「ブラックジャックによろしく」などの例があります。
作者である、佐藤秀峰氏は「ブラックジャックによろしく」のすべての権利をCC0とし放棄しました。これにより、各種ウェブサイトや広告物に一気に「ブラックジャックによろしく」の改変画像があふれ、その認知度を一気に高めることとなりました。
今でこそ増えた過去作品の著作権フリー化ですが、当時では例が少なくちょっとしたニュースとなりました。
結果、続編である「ブラックジャックによろしく2」(こちらは著作権フリーではない)は多額の利益を生むことになったそうです。
また、CC0意思表示をウェブサイトに埋め込み、自分のウェブサイトのギャラリーで画像を公開することで、「Google画像検索」の著作権フリー画像を探すフィルタで自身の画像が表示されることになります。
こちらの機能を利用しているクリエイターは非常に多く、たくさんのクリエイターの目に自身の作品がふれることとなります。
CC0適用ツールを利用し、吐き出されたHTMLコードを自身のウェブサイトに追加する、ただそれだけです。
著作権フリー画像と、非放棄画像が混在している場合は、著作権フリー画像のみが表示されるページを作成し、そのページにHTMLコードを埋め込めばOKです。
これで世界中のクリエイターが、著作権フリー画像を探しやすくなります。
撮影者やイラスト作成者である方がCC0を適用したからといってすべての著作権が放棄されるわけではありません。
例えば、ミッキーマウスのパロディイラストを描いたとして、書いたクリエイターの著作権を放棄したとしても、原作者であるミッキーマウスの著作権は消滅していません。
また、有名人の写真を撮影した際に、撮影者の著作権を放棄したとしても、有名人自身の肖像権は放棄されていません。
このあたりの判断は、二次利用者にゆだねられることとなるのですが、著作権ルールを理解して公開することが前提として求められます。注意しましょう。
以下に著作権に関する記述がありますので、参考にしていただければ幸いです。