WordPressで投稿や固定ページを作成し、公開する前に必ずチェックしてほしいのが「パーマリンク設定」です。
この「パーマリンク設定」、SEO上非常に重要なだけでなく、将来的なアクセス解析やサイトリニューアルにも大きく影響してくるので、サイト公開前に以下の記事を読み参考にしてください。
作成したページのURLを決定する機能、というのが最もわかりやすい表現かと思います。
例えば、Wordpressがインストールされている「hogemoge.jp」というサイトで、「おいしいワインの店はここ!」という記事をで書いたとします。
このページがどのようなURLになるのが良いのでしょうか。
http://hogemoge.jp/wine-pickup(ページ名で表示)
http://hogemoge.jp/2016-03-09/0123(投稿日と記事ID)
http://hogemoge.jp/wine/0123(wineというカテゴリー名と記事ID)
このように記事のURL表示ルールを自由に設定できるのがパーマリンク設定です。
なお、デフォルト設定の場合、
http://hogemoge.jp/?p=0123 のようなURLになります。(0123は記事ID)
SEO上、最も理想とするパーマリンク設定は
http://hogemoge.jp/カテゴリー名/記事タイトルの英訳
でしょう。
GoogleのSerchConsoleヘルプの「シンプルなURL構造を維持する」という記事で、
サイトの URL 構造はできる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合は ID ではなく意味のある単語を使用して)URL を構成できるよう、コンテンツを分類します。たとえば、航空機(aviation)に関する情報を探している場合、http://en.wikipedia.org/wiki/Aviation のような URL であれば、見ただけで必要な情報であるかどうかを判断できます。http://www.example.com/index.php?id_sezione=360&sid=3a5ebc944f41daa6f849f730f1 のような URL 自体は、ユーザーの関心を引くことはほとんどありません。
URL では区切り記号を使うと効果的です。http://www.example.com/green-dress.html という URL の方が、http://www.example.com/greendress.html という URL よりずっとわかりやすくなります。URL にはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)を使用することをおすすめします。
と言っています。
日本語記事の場合、タイトル名を英訳してURLに反映させないとぐちゃぐちゃになってしまいますので、上記のパーマリンク設定が最適だと思われます。
しかし、上記のパーマリンク設定は運用面でいろいろとデメリットがあります。
SEO上はカテゴリー名をパーマリンク設定に含めるのが最適ですが、以下の運用面デメリットがあります。
・カテゴリーを複数持つ場合に1つの記事に対して複数のURLが生まれ、アクセス解析がしづらい
例えば、「おいしいワインの店はここ!」という記事に「ワイン」と「おすすめ店」という2つのカテゴリーを適用させる場合です。
それぞれのカテゴリー別にURLが生成されますので、アクセス解析の際に合算して集計を取らなくてはいけなくなり非常に煩雑です。
・カテゴリーをあとから変更した場合にURLが変わり、SEO的な悪影響がある
将来的にカテゴリー構造を変更したい場合もあるでしょう。その際にカテゴリーをURLに含めてしまいますと変更した際にせっかくGoogleにインデックスされたURLが無効になります。
これはSEO上非常にマイナスです。
・英訳の手間がかかるうえにSEO上の直接的なメリットがあるか疑問
英語の記事名は英語の検索に対してダイレクトに影響するといわれていますが、日本語の検索に対して英訳した記事名がダイレクトに影響するかはいまいち疑問です。
弊社の扱ういくつかのサイトで日本語記事名、英訳記事名、投稿IDの3つのインデックスと検索クエリをチェックしてみましたが影響があるようには見えませんでした。
上記の事から、現時点でおすすめするパーマリンク設定は以下の通りとなります。
http://hogemoge.jp/記事ID
非常にシンプルな構造です。
英訳の手間が全くない!というのであれば
http://hogemoge.jp/記事名の英訳
でもよいでしょう。
パーマリンク設定は、Wordpressダッシュボードのメニュー「設定」>「パーマリンク設定」にておこないます。
パーマリンク設定画面内の「カスタム構造」のボックス内を編集することでURL構造を決定することができます。
http://hogemoge.jp/記事ID の場合は、
「/%post?id%」 とボックス内に入力。
http://hogemoge.jp/記事名の英訳 の場合は、
「投稿名」のラジオボタンを選択してください。
あまりおすすめしませんが、
http://hogemoge.jp/カテゴリー名/記事名の英訳 の場合は、
「/%category%/%postname%」 と入力しましょう。
日本語URLは、HTML上での記述が不要に長くなってしまい非常に分かりづらくなってしまうのでおすすめできません。
例えば、「おいしいワインの店」という日本語は、HTML上で見ると「xn--n8jaq7cugyn5r7a4176g」となります。
なんか怪しい感じすら漂ってきます。
そこで、記事ごとに英訳した記事名を入力しなくてはなりません。
WordPress新規投稿画面の、タイトルの下にパーマリンクというボックスがあります。(タイトルを何か入力しないと出てきません)
こちらで「編集」というボタンを押すと編集画面が出てきます。
こちらで英訳文を入力すればOKです。なるべくシンプルで短い文章にしましょう。また、アンダーバーでなく(_)、ハイフン(-)を利用してください。
この場合、Googleにインデックスされている過去のURLをクリックしたユーザーはNotFoundなページに飛ばされてしまいます。
これではユーザーがかわいそうなだけでなく、SEO上のデメリットも非常に大きくなってしまいます。
そういったことを防ぐやり方が「301リダイレクト」です。
こちらのやり方は別の記事にてお伝えいたします。
WordPressパーマリンク変更時に必須な301リダイレクト設定方法
最初にサイトを作る際はよくわからずにめんどくさく感じてしまうことも多いパーマリンク設定ですが、SEO上非常に重要で避けて通れないポイントになります。
それどころか、あとからいろいろ変更しようとすると色々とデメリットもあります。
公開前にぜひチェックしてほしいポイントです。