時代はスマホ全盛期を迎え、色々なデジタルデバイスがいらない時代がやってきています。
もう外を出歩くのに、スマホとクレジットカードと車のキーがあればそれで充分、そんな状態の方もいるでしょう。
すごく便利になったなぁ、と思う反面ちょっと寂しくもあります。
さて、今日はそんな時代の移り変わりの中でも、スマホに乗っ取られることなく粘り強く活躍を続ける仕事ツールを、筆者の完全主観にてご紹介します。
また乗っ取られない理由も完全主観にてお伝えします。
仕事内容にもよるでしょうが、パソコン・スマホがこれだけ進化してきている世の中でも「電卓」は生き残っていますね。
1970年代にはすでに現在の数字が並ぶ形を完成させていた電卓。
現在でもほとんどその形状や仕様が変わらないところを見ると完成したプロダクトデザインなのでしょう。
もちろん、スマホアプリでも電卓はあるわけですが、物理キーによる入力の速さや、その反応速度の速さなどからまだまだ支持されています。
こういった一つの用途に特化し、無駄を一切排除し完全に洗練された製品は、なかなかデジタルデバイスに乗っ取られないですね。
1970年代に既に実用規格化されていたFAX。まだまだ根強い通信ツールとして企業で使用されています。
これは紙文化と関係ある部分なのですが、やはり契約書や発注書などの重要書類はデータ化に抵抗がある方もまだまだ多いのが現実です。
手書きのサインや捺印が重要視されることもあり、PDFやメールでOKとはまだまだならないようです。
Googleカレンダーなどスケジュール管理アプリはもはや定番となった今の時代でも、カレンダーは強い人気を誇ります。
やはり目線を移動させるだけでパッと予定を確認できるお手軽さや、電話中などにでも即座に書き込める便利さが良いのでしょうか。
特に納期が決まっているような仕事や、営業職のようにアポイントが埋まるような仕事の場合は、まだまだ卓上にあると便利ですね。
いちいちスマホのスケジューラを見るのがめんどくさい、そんな声が聞こえてきそうです。
まさに紙版のスマホと呼べるビジネス手帳。まだまだ利用している人は多いのではないでしょうか。
これは便利さというよりもマナーとしての部分が大きいような気がします。
商談先や仕事のシーンでスマホを取り出して操作するのはマナーが悪いと指摘されてしまうケースもまだまだありますので。
また手帳は時計同様、ビジネスファッションとしても長く支持されてきた歴史があります。
良いビジネスマンは使い古された良い手帳を持っているものなのかもしれませんね。
アナログすぎる、実にアナログすぎる。名刺なんてスマホアプリを利用してお互いに交換。これでいいじゃない。
そうすれば管理しやすく、紙コストの無駄にもならないのに・・・、と誰しも一度くらい思ったことはあるでしょう。
この情報化社会において無駄すぎるように感じるこの名刺ですが、まったく無くなる気配がありません。
やはり名刺交換は、挨拶と同時に行われる習慣としての要素と、会社を表現するデザインの部分があるのでしょう。
名刺は会社ごとにデザインが全く違い、一つの表現要素にもなっていますからね。
取り急ぎこの時代でもしぶとくなくならない仕事ツールを5つ挙げてみましたが、無くならないにはそれなりの理由があることが分かります。
大きく分けてその理由は2つ。
・非常に深いレベルで習慣化している
・極限までシンプルかつ便利
電卓・カレンダーなどはスマホアプリでも代用可能なのですが、従来のものをそのまま利用したほうが捗る、という事なのでしょう。
操作性・デザインなどが完成しており、ある用途においては無類の強さを発揮します。
デジタルとは関係ないですが、傘などもこの部類に入るのだと思います。1000年デザインが変わっていないわけですから。
一方、機能性などは十分置き換えられるにもかかわらず、習慣化しており置き換わらないのが名刺・手帳・FAXです。
習慣を逸脱することは一定の反発を呼ぶのでしょう。少しづつ、ゆっくりと時間をかけて変化していくのだと思います。
古き良きツールがまだまだ無くならないのにはそれなりの理由があるんですね。
先輩や上司から譲り受けたちょっと古い仕事アイテム。大切にしてあげてください。