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最近ちょっと暖かくなったり、逆に寒くなったりと寒暖差が激しい気がするのですが、皆さんは大丈夫でしょうか?弊社でも風邪をひくスタッフがいたりと、この季節は気温の変化が一年で一番激しく、体調管理が難しいですね。体をあわせていくのが大変です。

しかし変化にあわせられないと、調子を崩してしまうのは人間も企業も同じです。特にインターネットが登場した近年は環境や求められるニーズの変化が激しいと言われていますよね。

そんな移り変わりの激しい時代において、個人的には”巨人”と言われるIBMの企業業態の変容が、どんどんデジタル化していく時代についていくための、現代の企業の変化を象徴している様な気がします。

もはやメーカーではない、IBM

皆さんは、IBMと聞くとどんな会社を連想しますか?

私はまず、”メインフレーム”と呼ばれる業務用の大型コンピューターを製造している企業というイメージがあります。IBMはメインフレームを開発・製造する企業としてグローバルな巨大企業に成長したからです。また、昔はホームページ・ビルダーと言われるホームページ製作用のソフトなんかも製造販売していましたね。

ただホームページ・ビルダーはAdobeのホームページ製作用のソフトと比べるとはるかに安価でしたし、MicrosoftのOfficeなんかと比べると広く仕事をする際に必要なソフトではなかったため、あくまでIBMといえばメインフレームを製造するメーカー企業、というイメージが私の中に強くありました。

しかし、実際は2009年の時点でIBMの利益構成は

”サービスおよびコンサルティングが約4割、ソフトウェアが約4割、ハードウェアが約1割、ファイナンシングが約1割”

ということで、基幹事業だと思っていたメインフレームのハードウェア製造はなんと全体の1割の利益しかあげておらず、IBMは今やサービス・コンサルティングとソフトウェアの開発・製造がメインの企業へと変貌している様です。

デジタル広告部門を拡大していくIBM

このIBMの変化に注目したきっかけとして、

”IBMはもはやハードを売って利益を出す企業ではなく、Webサイト製作の利益のほうが大きく、Web製作会社と化している”

という記事を以前見ました。これが書籍だったのか、Webサイトやブログの記事だったのかは失念してしまったのですが、弊社もWeb製作を事業の一つとしていますので、印象的でした。

そして最近DIGIDAYの

”IBMが連続買収でデジタルエージェンシーとして急拡大:クラウド&IoT事業への寄与に期待か”

という記事を見て、改めてIBMがデジタル広告に本気で取り組んでいるのだな、と強く感じました。

記事によると、IBMは

1.2016年に連続で欧米の有力デジタル広告会社を買収

2.広告部門の従業員数が1万人になった

とのことです。

まず1の詳細ですが、IBMにはグループ企業としてIBMインタラクティブ・エクスペリエンスというデジタル広告会社があり、そのIBMインタラクティブ・エクスペリエンスが企業買収を行ったということです。

ちなみにIBMインタラクティブ・エクスペリエンスはAd Ageの発表したグループとしての世界の広告会社の売上総利益のランキングで世界第9位、デジタルネットワークランキングではなんと世界首位につける巨大広告会社でもあります。

現在は利益構成が変化しているとはいえ、もともとがメーカーであるIBMがそんな世界的な広告会社を有していることは驚きでした。また、2016年になって買収した企業も

”2016年2月2日(米国時間)、ドイツのデジタルエージェンシー「アペルト(Aperto)」を買収”「アペルト(Aperto)」はWeb制作とアプリ制作が主力のサービスで、クライアントには仏エアバス、独フォルクスワーゲン、独シーメンスなどグローバルな大企業を抱えている広告会社のようです。

”2016年1月28日にも米オハイオ州のデジタルエージェンシー「リソース/アミラティ(Resource/Ammirati)」を買収”

この企業も最初のクライアントがAppleだったり、有力な広告主に評価されている広告会社のようです。

まとめ

IBMはクラウド事業などを推進しており、そういった製品を販売する機会を得るという意味でも、デジタル広告などのマーケティング・ソリューションを顧客に提供できることが有用なのでしょう。

ただそのデジタル広告を単純にクラウド事業を伸ばすだけの手段としてだけでなく、実績のある広告会社を買収し、今後成長が見込まれるデジタル広告部門をどんどん成長させているあたりがさすがIBMと言わざるをえません。

デジタル広告には、アクセンチュアなどの経営コンサルティング会社も進出してきており(前述のAd Ageのデジタルネットワークランキングで世界第3位)、IBMのようなテクノロジーで法人を支援する企業だけでなく、アクセンチュアのような法人の経営の改善を支援する企業にとってももはや成長分野であるデジタル広告のノウハウがあることが、必要不可欠な状況になっている様に見えます。

この事実はそのままインターネットやスマートフォンが人々の生活に根ざしてきていることを表しており、IBMやアクセンチュアの様に他業態からデジタル広告業界に進出してくる企業はこれからもどんどん増えてくるのではないか、と私は考えているのですが、皆さんはどう思いますか?

 

source:DIGIDAY電通Wikipedia