米IT調査会社IDCが1月27日に2015年第4四半期(2015年9~12月)および2015年通年の世界におけるスマートフォン出荷に関する調査結果を発表しました。
この情報によると、2015年通期のスマートフォン出荷台数は14億台を上回っており、すでに行きわたった印象の強いスマホ市場ですが、まだまだ堅調に成長していることが分かります。
また、2015年度のメーカー別出荷台数においては中国のHuaweiが驚くほどの成長を見せ、2014年に上位だったLenovoを抜き去り、世界3位のスマホメーカーへと成長しています。
一方で、世界シェア1位なものの競合の追い上げに苦しんでいるのはSamsung。ピークだった2013年を皮切りに、少しずつシェアを落としています。
Huaweiのスマホは、「Huawei P8lite」が代表するようにSimフリーで約30,000円、かつCPUに8コアを採用し、RAM2GB、ROM16GB、液晶もIPS液晶でHD解像度と、格安なのに十分すぎるスペックを持っているモデルが存在します。
このようなモデルが多く発売されてくると、個人向けはもちろん、中小企業向けの法人契約スマホ(まだまだガラケーが強い)なども一気に普及が進むかもしれませんし、社内ネットワーク向けのスマホアプリの需要がさらに増えるかもしれません。
一方で格安スマホの普及が進むと、通信速度などに制限がある場合が多くありますので、従来よりさらに軽量化したウェブコンテンツが求められます。
また、いろいろなメーカーのスマホが普及するにつれて、ディスプレイサイズも幅が広くなります。
レスポンシブ(画面サイズによって自動的に表示を変えるウェブサイト)の需要もますます高まり、私たちのようなウェブサイト制作事業者は頭を悩ませるところです。
レスポンシブ対応でないサイトはすぐにでもレスポンシブ対応へと踏み切ったほうが良いでしょう。
BtoC(個人向け)ビジネスはスマートフォン、BtoB(企業向け)のビジネスはまだまだPCが強い、と言われてしばらくが経ちますが、近年では対企業向けビジネスでもスマホの普及が大幅に進んでいます。
例えば、弊社のサイトもスマホでの閲覧が実に40%近くもあります。(2016年1月1日~29日計測)
また、今後のSEO、コンテンツマーケティングにおいては、ターゲットとなるスマホ閲覧者をサイトに取り込んで、認知向上活動を行うのが主流となりつつあります。
もはや企業向けのコンテンツであってもスマートフォンに向けた最適化は避けられない現状と呼べるでしょう。
PCは資料作成など作業を行うもの、情報収集はスマホで、という時代はもう目の前まで来ているのかもしれません。