2016年1月29日(日本時間)、Facebookはライブ動画配信サービスを米国で一般ユーザー向けに公開しました。日本では一部iPhoneユーザーのみで公開されています。
Androidアプリ版は現在準備中で、近日公開予定とのこと。
すでに昨年の段階で、一部の有名人、セレブユーザーに実装されていた機能ですが、思いのほか早く一般ユーザー向けに公開となりました。
ライブ配信した内容は自動的に自分のFacebook上に保存され、通常の投稿と同様にコメントや「いいね」などを募ることができます。
今までの「Ustream」や「ニコニコ生放送」など生放送向けのメディアはたくさんありました。
今回のFacebookライブ動画は従来のメディアと比較してどのような違いがあるのでしょうか。
やはり最大の特徴といえるのは、Facebookのコミュニティを利用し、生放送開始の告知が簡単に行えることがあるでしょう。
従来は、各メディアで生放送を開始する前にFacebookやホームページ、Twitterなどで告知を行う必要がありました。
Facebookライブ動画の場合、ライブ放送中に自分の「友達」や「フォローユーザー」に放送中である告知が自動的に入りますので、非常に便利。
また、配信中にリアルタイムでコメントのやり取りも可能ですので、双方向の動画コミュニケーションが可能です。
さらに、動画配信中に出てくる「フォロー」ボタンを選択すると、次回生放送時にフォローユーザーへプッシュ通知が可能になります。
より高精度なアプローチが可能になりますね。
Youtubeをはじめとしたストック型(アーカイブス型)の動画共有サービスが急成長を続けていますが、今後はこのような生放送からアーカイブしていく動画サービスの流れがどんどん加速しそうです。
生放送サービスの利点として、
・情報の速報性(フレッシュな情報を届けられる)
・リアルタイムに視聴者とのコミュニケーションが可能
といった点があります。
これはなかなかブログなどでも表現しづらい点ですので、生放送動画サービスの強いところといえます。
一方、ストック型(アーカイブス型)動画サービスの利点としては、
・時間を問わずに閲覧が可能
・高いレベルの編集やナレーションを挿入可能
といった点があります。
例えば、冗長な動画をカット編集したり、倍速編集したり、エフェクトや表を挿入するなど、高いレベルを必要とする場合にはストック型でしか実現ができません。
今後は、そのコンテンツの内容によって生放送サービスとストック型サービスの住み分けが進んでいきそうです。
例えば、生放送で公開したものを、後程編集を加えてアーカイブしていく、また移動中など音声が聞き取れないユーザー向けにテキスト起こしする、といった流れです。
今後、この機能は企業のFacebookページなどでも利用可能になっていくと思われます。
よりフレッシュな広報活動への利用が見込まれます。例えば、
・セミナー、説明会のライブ配信
・オフィスの風景取材のライブ配信
・新製品の利用シーンをライブ配信
など色々な用途で使いやすい世の中になりそうですね。