日本でもとうとう正式な発売日が決定したMicrosoftの”Surface Book”。
個人的にも購入を検討している、非常に気になる製品のため、先に発売されている海外のレビューをまとめてみました。
皆さんの購入の参考になれば幸いです。
”Surface Book” Core i5、256GBモデルのレビューより抜粋。
全体の星の数:3つ半
評価:5つ星
製品デザインや使用感など全体的に素晴らしい、ただしWindows10は使いにくい。
でも”Surface Book”はWindows10をもっともマシに使えるPCだと思う。
ハードをべた褒めしてソフトをこき下ろすという、面白いレビューでした(笑)。
評価:1星のもの
多くの細かいバグが残されており、非常に気になる。アップデートで修正されることを辛抱強く待ちます。
この方はコンピューター・サイエンスの教授らしいのですが、多くのバグをレビューで指摘していました。
”Surface Book” Core i5、256GBモデルのレビューを抜粋
全体評価:星3.9
とにかく楽しいプロダクト。ペンの描き心地は素晴らしいし、写真もとてもきれいに撮れる。それを使ってWebデザインをしていますが、とても使いやすく快適です。
個人的な印象では、米MicrosoftStoreではペンの描き心地を褒めるレビューが目立って見えました。AmazonよりMicrosoftファンが多くいる印象で、その分レビューも高評価が多く感じました。
(こちらは日本版GIZMODEに翻訳記事があったため、流用させて頂きました)
解像度が3000×2000の高解像度の美しいディスプレイ、充電なしで6、7時間使い続けれたバッテリー、革新的で、タブレットにもラップトップPCにもなる柔軟なデザインを高評価しています。
トラックパッド
これは米アマゾンのレビューにもあり、トラックパッドの挙動がおかしい、悪いというレビューが多くありました。
しかしこの点に関しては、Microsoftがファームウェア・アップデートで対応を表明しており、GIZMODEの記事でもファームウェア・アップデートで挙動が改善されたことを確認してから購入した方が良いのでは、としています。
さらに、ディスプレイ側が取り出せるハイブリッドな作りがSurface Bookの売りの一つですが、ディスプレイ側が重い構造のため、一部の状況では不安定になってしまいモバイル機器としては取り回しがイマイな場面があるとしています。
また、米アマゾンのレビューでは多く見られたSurfaceペンについては、記者自身があまりこの種のペンでタブレットに文字を書くことが好きではないらしく、それほど高く評価はしていない様に見えました。
性能対効果で言うと、割高なモデルであり、価格の一部はデザインに支払うべき種類のガジェットではないかとしています。要は、デザインが好きなら買って損はないし、逆にデザインが気に入らないなら、性能だけ比較すればもっとお買い得なモデルがあるということですね。
未来的なデザイン
競合が存在しないほど素晴らしいディスプレイ
シームレスにタブレットに変換できる構造
バッテリーも持ちが公称値より悪かった
細かなバグがいくつかあり、その対応が後回しになっているところ
”もしSurface Bookの美しいディスプレイやそれを際立たせるユニークなヒンジの構造、そしてペンが気に入らないのであれば、わざわざ買う必要はない。DELLのXPSやAppleの13インチ、15インチのMacBook Proだって十分素晴らしい製品だが、それより少しだけ良いラップトップPCが欲しいなら、Surface Bookをおススメします”、といった内容でした。
基本的な結論は、米GIZMODEと似ていると思います。性能だけ見たらちょっと割高だけど、革新的なデザインや現状ラップトップPCとしてはNo.1とも言えるディスプレイ、さらに使い心地が向上したSurfaceペンが気に入ったのなら、十分素晴らしいプロダクトだということです。ちなみにSurfaceペンに関しては、米GIZMODEより高評価でした。
ここまで4つのメディアのSurface Bookのレビューをまとめましたが、何と無くどんな製品か輪郭が見えてきた気がしますね。海外のレビューをまとめてみると、
1.ディスプレイ
3000×2000の解像度を持つディスプレイは、文句のつけようがない素晴らしさ
2.独自のデザイン
ユニークなヒンジの構造に代表される、先鋭的で優れたデザイン
3.その他の付属物
ペンはある程度個人差はあるものの、概ね高評価、キーボードも悪くない、総合的には良い
1.トラックパッドの挙動をはじめ、いくつかのバグがある
2.性能と比較すると割高な価格
という特徴があるプロダクトといったところでしょうか。
レビューによると、Surface BookはMicrosoftがうたっているほど超高性能なPCではない様なので、全体のデザインと、ディスプレイの美しさなどの付加価値が自分にとってどれほど価値を感じるものなのかが購入の決め手となりそうです。
ベストなのは発売されてから、Surface Book実機を確認し、そのデザインが気にいるか、ディスプレイの美しさは本当なのか、トラックパッドの挙動はアップデートで改善されているのか、といった海外レビューで取り上げられている点を確認し、多少なりとも割高であることを承知した上で欲しいと思ったなら、Surface Bookは購入しても後悔しない製品だと言えそうです。
それにしても、性能以外のデザインやディスプレイの美しさの付加価値が購入の決め手だなどというモデルを、まさかMicrosoftが出してくるなんて事が、個人的には本当に驚きでした。
Surface Bookの海外レビューを調べていて、まるでAppleのMacBook関連の新製品のレビューを読んでいる様な気さえしました。
またまた個人的な話で恐縮ですが、Windows10もかなりMacOSXに似せてきたなと感じたのですが、Surface BookはMicrosoftがAppleを研究し、追いつき追い越そうとしている貪欲な姿勢の表れにも見えます。
そういった意味でも、MicrosoftのSurface Bookをはじめとした”Surface”シリーズは、今後も目が離せない存在になりそうです。