来店コンバージョン測定

 こんばんは、Cocoaの米倉です。

 12月は暖かい日が続いていましたが、昨日は初雪が降ったりと、1月になって寒さが本格的になってきました。皆さん風邪に気をつけてくださいね。

 さて、今日お話しするのは検索大手のGoogleのインターネット広告サービス”Adwords”に導入された新しいテクノロジーのお話です。”Adwords”は利用したことのある広告主の方や、”名前はなんとなく聞いたことがあるな〜”という方も多いと思います。

 簡単にご説明すると、”Adwords”とはユーザーがGoogleで検索した時に検索したキーワードに応じて広告が出てきたり、Googleと提携しているWebサイトにバナーやテキストの広告が表示されるサービスで、費用対効果が良いことから世界中で広く利用されています。

 特にインターネット通販事業を行う企業の場合、条件をクリアすると実際に物が売れた時のみ広告費が発生するという料金体系を選択できたりと、インターネット広告登場以前では考えられないような柔軟な運用が可能なため、”Adwords”を使うのはもちろんのこと、”Adwords”をどう上手く活用して費用対効果を上げていくのか、ということに熱心に取り組んでいる企業も多いでしょう。 

 一方、通販ではなく実店舗を経営している企業の場合、明確に来店や売り上げアップにつながったのかを確認しにくたいめ、インターネット通販事業を行う企業よりも”Adwords”の利用は控えめな印象があります。 

 インターネット通販の場合、Googleが無料提供するGoogleアナリティクスなどのツールで、売り上げにつながった/つながっていない広告のデータが簡単に把握できるのですが、実店舗の場合はその測定が難しいため、そうなるもの無理はありません。

広告効果測定に悩む社員

 実店舗経営企業の広告効果測定は、常に広告担当者の悩みの種でした。

 しかし、今回Googleはその問題を解決する手法を開発しました。

”Adwords”に”来店コンバージョン測定機能”を導入

来店コンバージョン測定機能

 それが、”Adwords”に新たに追加された、”来店コンバージョン測定機能”です。

 コンバージョン”とは、”転換”という意味の英語で、”来店コンバージョン”とは「広告が”ユーザーの来店”という成果に”転換した”」という意味になります。その成果に転換したか否かを測定してくれるのが、”来店コンバージョン測定機能”です。

 ”来店コンバージョン測定機能”を簡単にご説明すると、広告サービス”Adwords”上の広告を見たユーザーが、広告を見た後、実際に広告主の店舗にどれくらい訪れたのかを測り、データとして記録する機能のことです。

 この機能により、”Adwords”を利用している実店舗を運営する広告主は、いままではよくわからなかった広告の費用対効果を明確に測り、”Adwords”の広告がどれくらい直接の来店につながっているのかを、簡単にデータとして得ることができるようになります…!

 将来的には、インターネット通販のように、実際にユーザーが店舗を訪れた時のみ広告費を支払えば良い、という料金体系を選択できる様になるかもしれません。

 こうなると”Adwords”を本格利用する実店舗運営企業は、特に中小企業で一気に増えると思います。費用対効果の面であまり”Adwords”の利用に踏み出せていない実店舗を運営する中小企業はインターネット通販を行う中小企業と比べると、非常に多い印象があります。

どの様にしてユーザーが来店したかどうかを判断するのか

 

来店測定基準

 

 ”GoogleのAdwords、超便利じゃん!来店コンバージョン測定機能、使ってみたい!”そう思われる担当者の方も多いと思うのですが、ではどうやってユーザーが来店したかをGoogleが判断しているか、気になりませんか?

 Googleのブログによると、ユーザーが来店したか否かということに関しては、ユーザーのロケーション履歴により判断しているそうです。ロケーション履歴は基本的にAndroid搭載のスマートフォンかタブレット、一部のiPhoneやiPadが対象になるデータで、例えばAndroid携帯のSONYのXperiaやSAMSUNGのGalaxyを持っているユーザーが、Googleマップを使って広告主の店舗を訪れた場合、実際に来店したとカウントされる仕組みです。

 実際はiPhoneを持っていてGoogleマップを使わずに店舗を訪れるユーザーも多いでしょうし、Googleによると来店したか否か、またデータに来店したとして記録されるかどうかは、かなり厳しい独自の信頼水準に達した場合のみ来店したと判断されるということなので、データ上の来店ユーザー数が実際の来店ユーザー数を上回り、余分な広告費をGoogleから請求されるということもなさそうです。

実際の活用に関して

 今回の”来店コンバージョン測定機能”は、対象がスマートフォンユーザーになりますので、基本的にはスマートフォンユーザー向けに広告を出稿することとなります。

セブン&アイ・ホールディングス

 最近になってセブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカドーが”来店コンバージョン測定機能”を導入したところ、1ヶ月間の計測期間でPC向け広告とスマートフォン向け広告を比べると、スマートフォン向け広告は来店単価が39.5%低く、来店率は逆に43.5%良い数値を記録し、来店を促す上でスマートフォンの優位性が明らかになったいうことです。

来店コンバージョン測定結果

 その結果を受け、セブン&アイ・ホールディングスではテレビ、チラシ、オンライン広告への投資バランスをより効果的なものに変えなればという認識に立っているそうです。

 非常に興味深い結果ですね。もしかしたら、御社の店舗でも例えばPCとスマートフォンの広告の優先順位を変更してみたり、インターネット広告を積極的に利用したことがない場合は、スマートフォン広告を利用してみると、来店数が大きく改善するかもしれません!

 ただ、すべての実店舗運営企業にとって有益に見える”Adwords”の”来店コンバージョン測定機能”ですが、利用には一定の要件を満たしている必要があり、その要件は残念ながら公開されていません。興味のある広告担当者の方は、一度Googleに問い合わせてみましょう。

出典:Google / Inside AdWords-Japan