Googleが検索エンジンのアップデートを行い、スマートフォンでキーワードを検索した時に、そのスマートフォンで対応していない技術で作成されているウェブサイトに対して、検索結果上にサイトが表示されない技術が使われていて、スマートフォンでページが表示できない可能性がある事を表示する様になりました。

 

例としては、例えば一時期非常によく使われてたAdobeのFlashですが、iPhoneやiPadのiOS、そしてiPhone以外のスマートフォンで使われいるAndroidの比較的新しいバージョン(正確には2012年6月27日に公開されたAndroid4.1以降のAndroid)では表示することができません。Googleによると、その場合今後は以下の様に表示される様に検索結果が変更されるそうです。

 

google_flash_example

 

こういった検索結果が表示されると、該当するウェブサイトは検索結果に表示されてもクリックされず、大幅にクリック率が下がる可能性が高いため、サイト作成側はこの点に大きく気を使うことが求められてきます。

 

また、今まではウェブサイトがスマートフォンに未対応でも、スマートフォン・ユーザーがウェブサイトに来てくれることはありましたが、今後はGoogleをスマートフォン・ユーザーが使用している場合、スマートフォン未対応のウェブサイトはクリックされる確率が下がるため、Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでスマートフォン・ユーザーのデータを充分に取れなくなり、今後取るべき施策を見誤る可能性が高くなることも考えられます。

 

GoogleではHTML5を使用したサイト作成を推奨

 

Googleは解決策として、HTML5を使用したサイト作成を推奨しています。具体的なサイト作成の方法に関しては、ほぼ英語ですが二つのサイトがGoogleにより公開されていますので、興味のある方は下記のサイトにアクセスしてみて下さい。

Web Fundamentals:ウェブサイト作成のベスト プラクティスを集めた用例集。レスポンシブデザインが推奨されています。

Web Starter Kit:Web Fundamentals の用例を応用して、ウェブサイトを一から作るためのフレームワークがダウンロードできます。

 

Googleの推奨しているウェブサイト作成方法をごく簡潔にまとめると、

 

1.HTML5を使用すること

2.PCやスマートフォン、タブレットなど異なる端末での表示に対応したレスポンシブデザインを採用しウェブサイトを作成すること

 

の二つが主な方法として提示されています。

 

レスポンシブデザインの重要性がますます高まる

 

以前からGoogleはPCにもスマートフォンにも対応したレスポンシブデザインを推奨していましたが、その方向性がより顕著に出た変更となりました。

 

スマートフォンでの検索の順位も、スマートフォンにウェブサイトが対応しているかどうかが影響します。スマートフォンユーザーにもウェブサイトを見てもらいたい、ウェブサイトを見て来店してもらいたい企業などは、自社のウェブサイトをスマートフォンに対応させる、そしてそれはできればレスポンシブデザインで実現するということが望ましい状況だと言えます。

 

実際スマートフォン・ユーザーは購入や来店といった利益につながる行動をとりやすい傾向にあるというデータはGoogleはじめ様々な企業が公開しており、そういったユーザーをいかにうまく誘導して囲い込めるかが、近年のウェブ向けのマーケティングでは重要だと思います。弊社のクライアントでも競合他社に先駆けいち早くスマートフォンサイト対応とスマートフォン・ユーザー向けの誘導施策を取り入れ、高い収益を上げた事例が幾つもありますが、PC向けと比べて遥かに高いパフォーマンスが出ています。

 

必ずしも高い収益が上げる訳ではもちろんありませんが、ライバル他社との状況や、自社の商品や事業・業界によっては、まだまだ高いパフォーマンスを実現できると思いますので、興味があればぜひ対応してみて下さい。

 

余談:今回の変更は、HTML5の覇権争いの一旦でもある?

 

HTML5は、GoogleやAppleなどの巨大IT企業が主導権争いを繰り広げている規格で、Appleは最近iPhone6と共にリリースしたiOS8でもHTML5への対応を改善した新機能を盛り込むなど、HTML5を巡る争いは現在も継続中です。

 

今回の変更は長期的な目で見ると、Googleの推奨する形式のHTML5で作成されたウェブサイトのシェアを伸ばしたい、という意図がGoogleにあると個人的には感じました。そもそもそういった戦略のもとにGoogleは事業をすすめているので、当たり前といえば当たり前ですね。

 

スマートフォンにもPCにも対応できて、今まで以上に様々な表現が簡単に実現でき、いいことずくめのはずのHTML5ですが、GoogleやAppleなどのグローバルな企業の利害関係のおかげで、当初の目的がなかなか果たせていないところをみると、ウェブサイト作成に関わる者しては、なんだか複雑な気持ちになります…。両社とも営利企業なので仕方ないといえばそれまでなんですけどね!