こんにちは。Cocoaウェブデザイナーの中島です。

突然ですが、皆様ポケモンGOやっていますか?

8/26現在、アプリ登場後1か月と少しが経ちました。つい先日、ポケモンGOをやりながら運転した方が死亡事故を起こし世間はバッシングと任天堂擁護の嵐が吹き荒れています。

今回は、事故や安全対策への是非ではなく、ポケモンGOが1か月経ってもいまいちビジネスにならず、課金ゲームの域を抜けきれない理由について見解を述べていきたいと思います。

今回の記事を書くにあたって、筆者はポケモンGOをそれなりにやりこんでいます。
たいしてやらずに、批評をするのもいかがなものかと思っているからです。

筆者は記事を書いている8/26現在で、レベル23の後半、図鑑登録数118匹となっています。
ポケモンGOをやっている人でしたら、この数がそこそこポケモンGOをやっている数字だというのはわかっていただけると思います。(※ヒトカゲが大幅に足りなくて困っています)

pokemon_go01

それでは、ポケモンGOがリリース当初の期待を裏切り、いまいちビジネスにならない理由について述べていきましょう。

そもそもポケモンGOに期待されていたこととは

ポケモンGOが米国などで先行リリースされた日、任天堂の株価はとんでもなく上昇しました。

そもそもポケモンGOの開発は米、Niantic社。任天堂ではありません。

それでも、世界有数のコンテンツであるポケモンのスマホアプリ向けライセンスビジネスへの期待や、ポケモンGO自体の各諸国での爆発、従来なかった課金モデルを生み出すであろうアプリ革命の予感から任天堂の株価は2倍も上昇したのです。

ここで言う「従来なかった課金モデル」とは、リアル世界で人を動かし、その対価に企業や自治体へ直接課金する方法の事を指します。

今まではスマホの画面を通して、ゲームユーザー個人から課金していただけだったのが、ポケモンGOではユーザーを家から引っ張り出し、交通機関を使わせ、特定の地域まで移動させることが可能です。

これにより、人が来てほしい場所から任天堂およびNianticが報酬を得ることが可能になったのです。
ゲームアプリでは今まで少なかったBtoBの課金の考え方です。

もちろん、日本でもコロプラ社などそういった方式はあったのですが、ポケモンほどの認知度を持つコンテンツが参入するという事で、広いターゲット層かつ大勢の人を動かすことが期待されました。

リリース当初などは、アメリカのピザ屋がポケストップ(5分に1回付近の人がアイテムをもらえる場所)に設定されたことで売り上げが数倍にも伸びた!などというネットニュースもありました。

ともかく、ポケモンGOに期待されていたことは、今まで最も難しかった

「ゲームユーザーを強制的に、家から引っ張り出し、指定された場所へ移動させる」

事でした。

ポケモンGO、日本リリースの翌日には、街中でスマホ片手にポケモンを捕まえている人を見ました。

リリース直後の段階では、一定の成功を収めたといってよいでしょう。

急激なポケモンGO人口減の理由は

リリース直後に比べて、街中でポケモンを捕まえている人の数は激減しました。

この理由はなぜか。

簡単です。街中で出るランダムのポケモンは、すでにほとんどのユーザーが捕まえているからです。

実際にやってみるとわかるのですが、街中で偶然見かけるポケモンは、ポッポやコラッタ、ビードルやヒトデマンなど、いわゆるレア度の低いポケモンがほとんどです。

まれに少々レアなポケモンが出るくらいで、基本的には同じようなポケモンをひたすら捕まえるだけの作業になってしまうのです。

では、レアなポケモンを捕まえるためにはどうするのか。

この場合は「ポケモンの巣」と呼ばれる、決まったポケモンが大量発生する公園へ出向く必要があります。

実際今でも、レアや需要の高いポケモンが発生する巣には、夜な夜な大勢の人が集まります。

つまり、自分がほしいポケモンが出る「巣」をインターネットで調べ、ひたすらその付近を歩き回りポケモンを捕まえるのです。

ここで重要なのが、巣に指定された公園を「歩き回る」という事です。

一か所にとどまっているだけでは、レアポケモンを複数ゲットすることはできません。仮に巣の近くにポケストップに指定された飲食店があったとしても、そこでスマホ片手にお茶を飲み続けるだけでは、せいぜいゲットできるのは数匹が限界でしょう。

そして、レアポケモンは「最低でも10匹以上つかまえる」必要があります。(進化種の場合)

これが、大勢の人がひたすら公園を歩き回り、目的を達成するとすぐ帰ってしまう理由です。

図鑑を埋めたいヘビーユーザーは、各地の公園をネットで調べ出向き、ライトユーザーは同じポケモンしか出てこない中で、単純作業の繰り返しに飽きてしまう。

これが、ポケモンGO人口減の理由です。

さらに言えば、都市部はまだしも、田舎ではどうすることもできないでしょう。

ゲームの「目的」が弱いこと

これは、将来のアップデートで改善される可能性が十分にありますので、あくまで現時点での見解です。

ポケモンGOの「目的」、つまりモチベーションは以下の2つとなります。

1.数多くの種類のポケモンをゲットし、図鑑を埋めていくこと

2.強いポケモンを育成し、ジムを支配すること

1の場合は、先ほどお伝えしたようにある一定のラインを超えると、ひたすらポケモンの巣へ出向くこととなります。

2の場合がかなり致命的で、この「ポケモンジム」というシステムが非常にモチベーションを保ちにくくなっています。

街中に数多くある「ポケモンジム」。手持ちのポケモンで勝負を挑み、ほかのユーザーが配置しているポケモンを撃破し、一定のポイントを超えると自分のチーム(3色あり、最初に決めます)のジムにできる、といったシステムなのですが、、、

このシステム、攻撃側が有利すぎて、まず間違いなくジムを制覇できます

つまり、頑張ってジムを制覇し、ジムリーダーになったところで、あまり意味がありません。

詳しくはゲームシステムの解説をしなくてはならないのでここでは割愛しますが、頑張ってポケモンを育てる理由すら失われている始末です。

ただ、将来のアップデートでこのバランスが改善される見込みは十分ありますので、そこに期待です。

ポケモンGOがいまいちビジネスにならない最大の理由

確かに、ポケモンGOは今までにない認知度と、幅広いユーザー層を抱え、最も難しかったユーザーを現実世界へ引きずり出し、移動させることが出来た強力なコンテンツです。

しかし、今のままでは、ユーザーにちょっとした課金アイテムを売るだけのゲームになってしまいます。

なぜなら、ポケモンGOはライトユーザーはすぐ飽き、ヘビーユーザーはポケモンの巣へ出向き1回で目的を達成し、ひたすら歩き回り、去っていってしまうゲームであるからです。

この先、ポケモンGOが一皮むけた伝説ゲームになるためには

「移動させた人を、長くとどまらせる」

もしくは

「移動させた人を、再度同じ場所へ来させる」

仕組みが必要です。

そうすることで、リリース当初期待された、過疎地域へ戦略的に人を呼び込む地域ビジネスの可能性が広がっていくことでしょう。

もちろん、Nianticや任天堂もこのままでいいと思っているわけはありません。
きっと、新しい面白さをアップデートで追加していってくれるでしょう。

冒頭にありました、運転事故や歩きスマホへの対策ももちろん必要です。

今後のポケモンGOの発展や、戦略、またはこの考え方を踏襲した別の画期的なアプリの出現を期待するところです。