みなさんこんにちは、Cocoaの米倉です。

私は学生のころからMacユーザーで、Appleのイベントがあると普段は低いテンションがかなり上がります(笑)。

ただPCはMacBook Proを使用していますが、iPhoneは6sからAndroid携帯に浮気中、ついてのタブレットもiPadからAndroidタブレットとWindowsタブレットに浮気中と、最近本命であるApple製品から少し距離を置きつつあります(笑)。

でも、やはり一年近くも本命から離れていると、やはり寂しくなってきました。iPhone7が発売されたら、やはり本命に戻りたいな、そしてiPadもやはり一台は必要かな、なんて考えています。

そんな時に、タイミングよく、Appleの開発者向けのカンファレンスである、WWDC 2016が開催されました!

Appleという世界で最も影響力のある企業のイベントのため、WWDC 2016は開発者向けのカンファレンスでありながら、世界中のテクノロジー系のメディアから注目されている一大イベントです。たまに新製品の発表もあったりして、面白いんですよこれが。

そのWWDC 2016に関しては、概要から詳細まで、様々なテクノロジー系メディアに記事が掲載されているため、それを私が解説しても仕方ありません。そこでここではWWDC 2016のキーノートを見て、個人的に感じたことを書かせていただきたいと思います。

ちなみに私個人としては、以下の点が気になりました。

1. Appleがスマートホームにより力を入れてきた

個人的に、日本ではスマートホームという概念はまだそれほど注目されていないと感じていますが、アメリカではかなり盛り上がっているようです。

例えばAppleの強力なライバル企業であるGoogleは、スマートホーム関連事業を手がけるNestというベンチャー企業を3,000億円を超える巨大な額で買収していますし、Amazonも日本未発売ですが、Echoというスマートホームのコンセプトを実現する製品をすでに発売しています。

そんな状況で、スマートホームでも有効なUIになるであろうiPhoneという強力なハードを持つAppleは、今回は何をしかけてくるのか…と前々から思っていたのですが、やはり新しいiPhone向けのiOS10で、スマートホームの機能もかなり強化してきました。

家の冷暖房はもちろんのこと、部屋の照明の調節も可能、さらにドアの鍵の解鍵をiPhoneのロック画面から行うことができたりと、より未来に近づいた感じがしますね。

今、私の家にはテレビのリモコンをはじめとして、ブルーレイ・レコーダーからエアコン、AppleTVにさらに照明のリモコンまであったりして、それらの機器を操作するものいちいち別々のリモコンを使わなければいけない状態ですが、それが将来的にはスマホ一台で全て操作可能になるんでしょうね。う〜ん、早くきて欲しい。話は少しそれますが、日本メーカーのリモコンって、なんであんなに使いにくいんでしょうか?

まあ、そんな話は置いといて、スマートホームに関してもAppleはしっかりとライバルに負けないように自社製品の機能を強化していると感じました。

2. Siriがすべての入り口になる

前々から噂はありましたが、やはりSiriがMac製品にも対応しましたね!
前述のスマートホームでも、Siriは重大な役割を果たしそうですが、Appleの考えとしては、UIとしてハード的な入り口がiPhoneで、ソフトウェア的な入り口としてはSiriを徹底的に押していくつもりの様です。

Siriがサードパーティの開発者に解放されたのも、そういったAppleの意思の表れだと思います。サードパーティの開発者がSiriを用いたアプリの開発行うことにより、より多くの人がSiriを使う機会を得ます。そうしてAppleはSiriをより人々に身近な存在にしていくつもりなのでしょう。

また、Siriは使われる機会が増えることにより、より多くのデータを得ることができます。より知能が上がる機会も増えるということで、AppleはSiriのサードパーティへの解放を決定したのでしょう。

3. OS Xが15年ぶりに改名、macOS Sierraに

OS Xが約15年ぶりに改名し、macOS Sierraになります。

これはMacにとっての大きな変化というより、Appleという企業の変化を表していると思います。

15年前といえばまだAppleはiPhoneを発売しておらず、iPodを発売し始めて、それが徐々に市場に受け入れられ始めたくらいの時期です。その頃のAppleにとっては、Mac製品を売ることが至上命題だったと思います。

ところが今のAppleは利益の多くをiPhoneの販売から得ており、今回のmacOS Sierraのアップデートも、Mac単体のアップデートはさることながら、iPhoneをはじめとしたiOS製品やその他の製品との連携に特徴があるように感じました。

例えば今回のmacOS Sierra とiOSのアップデートで追加された新機能、Universal Clipboard。macOS Sierraを搭載したMac製品と、iOS10を搭載したiPhoneやiPad間で気軽にファイルを共有することが可能です。この機能はまさにiPhoneやiPadを用いて作成したメモやファイルを、Mac製品で完成品に仕上げるという行為のためにあり、自社製品をシームレスに連携させることに長けているAppleらしい機能と言えるでしょう。

このように自社製品でユーザーを囲い込むのがAppleの昔ながらの戦略ですが、それがより明確になったのが、今回のmacOS Sierraのアップデートな気がします。

それ以外にも、Mac製品でmacOS SierraからApple Payが使えるようになるなど、ユーザーが使っている製品がApple製品である限り、それがMacであれiPhoneやiPadであれ、意識せずに快適に自社サービスが利用できるようにしているという点も、いかにもAppleらしくてニヤリとするアップデートですね。

4. 中国重視な姿勢が見える

AppleWatch用の新しいOSであるwatchOS3から搭載される、ディスプレイに手書きで書いた文字をテキストに変換できるScribble機能ですが、これは英語と中国語に対応しています。

世界中で使われている英語に対応するのはわかりますが、それ以外の言語が中国がというのは正直驚きました。

以前から中国で人気の色であるゴールドカラーの商品を発売したりと、Appleの中国重視の姿勢を感じていましたが、今回は本当にはっきりしてますね。

Voicecall Transcription機能の説明でも担当者が中国に言及していましたが、やはり世界最大の人口を抱える中国の影響力はAppleも全く無視できないようですね…昔はApple製品の世界的シェアは日本がとても高く、Appleが日本でMacworld EXPO TokyoというMac関連では世界最大規模のイベントを開催するなどして、日本を重視していたころを知る人間としては、寂しい限りですね〜(泣)。

5.開発者を増やすことが長期的にAppleの利益を生む

スマートフォンの魅力はアプリを追加することで、色々な機能を追加することができることですが、それにはサードパーティの開発者の協力が不可欠。より多くの開発者にAppleのプラットフォーム向けのアプリを開発してもらう必要がありますね。

そんなことは自明の理で、Googleなども開発者を増やすべく色々な取り組みをしているのですが、Appleは今回のWWDC 2016の最後にふさわしいアプリを発表しました。

iPad でプログラミングを学ぶことができるアプリ、Swift Playgroundsの登場です!

最近登場したiOS向けのアプリ開発言語であるSwiftを、ゲームをするように手軽に学ぶことができるアプリです。

料金はもちろん無料、今秋にApp Storeにて公開予定とのこと。これは、子供の教育目的でiPadを購入する親御さんたちも増えるのではないでしょうか。もちろんアプリのでき次第だとは思いますが。

これは短期的には子供の教育目的でiPadの購入を考える子供の両親や、教育機関での導入実績が豊富なiPadの需要をさらに伸ばすための戦略に見えますが、長期的にiOS製品の開発者を増やすことにつながる、本当に見事な戦略だと思います。

子供の頃からApple製品を使ってプログラミングを学んだ子供が増えれば、彼らが将来成長した時、Appleのプラットフォームできっと質の高いアプリやサービスを開発してくれるでしょう。もし他のプラットフォームの開発者になってしまったとしても、幼い頃に触れたAppleへ悪い印象は抱かないでしょうし、クロスプラットフォームで開発しよう、なんてことになっても敷居が相当下がると思います。

まあもちろんSwift Playgroundsがバグだらけの悪夢のような製品で、これのッどこがPlaygrounds(遊び場)なんだよ、というできだったら全く意味がないのですが、Appleに限ってそんなことはないでしょう。

この文章の冒頭でも述べましたが、ただいま私、AndroidやWindowsなどの他プラットフォームへ浮気中なのですが、がっつり使ってみて初めてわかったのが、スマートフォン向けのアプリでは、iOSを重視している企業がまだまだ多いのだなということ。

メジャーなアプリならiOSもAndroidも両方とも対応していますが、ちょっと話題になったくらいのアプリだと、iOSのみの対応、なんてケースがかなりありました(そういえば、今人気のインスタグラムなんかも昔はiPhoneのみの対応でしたね)。

どのメディアで目にしたか残念ながら忘れてしまったのですが、Googleのモバイル向けの広告の利益の半分以上がiOS製品経由だなどという記事もあって、スマートフォン向けのアプリで利益を上げるにはまずiPhoneにしっかり対応していくことが大事なのかもしれません。

あくまで個人的な主観ですし、たまたま私が欲しかった小規模な会社のアプリがiPhoneのみ対応しているケースが多かったのかもしれないですが、とにかくハードの魅力として、対応しているアプリが多いのは大きな魅力です(Windowsの話をするとき、“Windowsは無料のプラグラムがたくさん配布されているのが魅力だ!”という方、まだ割といる気がするのは私だけではないはずです…)。

そういった意味でもこのSwift Playgroundsの取り組みは素晴らしいと思います。

まとめ

と、こんな感じでWWDC 2016は盛り沢山の内容でした。ジョブズがいた頃のAppleと比べるといささか刺激が足りない気もしますが、どの製品もまっとうな進化を遂げているな、という印象です。

製品としての売り上げはかんばしくない様子のApple Watchも、watchOS3のアップデートで私の目にはかなり魅力的に映りました。あそこまでサクサク動いてくれるなら、確かに頻繁にメッセージをやりとりするならApple Watchがあってもいいかもしれません。

まあ新機能の呼吸に関する機能”Breathe”は、iPhoneでもできるようにしれくれればいいのに、と思いましけどね(笑)。

そして個人的に大好きな商品であるApple TVも、OSの進化でますます素晴らしい商品になっています。さらにiPhoneとiPadを持っていれば、映像エンタテインメント作品やスポーツ中継などを思う存分快適に楽しむことができるでしょう。

対応するアプリもどんどん増えている様で、実はApple Watch以上に大きく伸びる可能性がある製品が個人的にApple TVだと思っています。

今回のWWDC 2016で発表されたソフトウェアのアップデートは、どれも今秋の予定。そしてそろそろ新型iPhoneであるiPhone7が発表されるなんて噂が絶えません。まだまだAppleは引き続き我々を楽しませてくれそうですね。私をはじめMac信者のみなさん、他のことに財布の紐をゆるめずに、楽しみにまとうではありませんか!